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盆栽の風水は悪いのか

飼い主に甘え上手なペット、成功者が得た若くて美しい妻。それらと同じく、行き届いたメンテナンスが必要なものに「盆栽」があります。では、手入れのために費用がかかり、管理も難しい盆栽は、風水的にはどのような存在なのでしょうか。

リリアン・トゥーは「盆栽の美しい姿は、老輩の目に喜びを与える」と、その良さを認めています。盆栽の起源や成り立ちをみながら、今回はその答えを探りましょう。

日本で洗練された盆栽

壁画日本の芸術として世界的に知られる盆栽は、7世紀頃の唐(現在の中国)から遣唐使により伝わり、日本で洗練の域に達しました。
中国の乾陵にある張慧王子墓の壁画には、盆栽の鉢を持つ廷臣が描かれています。これは8世紀に描かれた世界最古の盆栽の絵として知られています。
栽培に手間暇がかかり、美しく育てることが非常に難しい盆栽は、当時の貴族達のステータスシンボルでした。同時に、富裕層や文学者、有閑階級の人々から高く評価され、彼らの庭を飾っていました。

盆栽の美しさは木の形だけでなく、石、築山、鉢、さらには鉢が置かれる台までも構成要素として含みます。美しく垂れ下がった複雑な盆栽の枝を表現するには、単にテーブルに飾ればいいということではないのです。

盆栽は貴重な生きた彫刻

これは信じがたいことですが、何百年も前に栽培された盆栽が今も残っています。最も有名で、世界的に高く評価されているのは、東京の皇居の盆栽コレクションです。
中でも国宝の1つでもある「三代将軍」という名の五葉松は、1623年から1651年まで日本を統治した徳川三代将軍家光自身が世話をしていたと書かれている文書が実在し、樹齢は推定500年。まさに驚きの偉業です。

盆栽
2013年6月には、サザビーズ香港で18世紀後半から2000年までの盆栽16個が展示され、価格は一鉢約25万円~1000万円でした。盆栽は貴重な生きた彫刻と考えられ、展示会ではお宝として、大きな需要があったのです。

普及の名作に登場する盆栽

盆栽は、所有者が主に屋内でじっくりと鑑賞できるよう、先にお話したとおり台に乗せて飾ります。当然ですが盆栽は生きている木。だから、風と光にあてるために外に出さなくてはいけません。自然の光がないとすぐに弱るため、毎日6時間程外に出します。2日以上外に出さないと葉が黄色くなり、茎が弱り、どんどん枯れていく、つまり死の兆候があらわれてきます。

血統書付の蘭の花のように、盆栽にも1つ1つに形があります。幹が真っすぐな直幹、斜めの斜幹、下向き段々の懸崖、岩に根が張る石上、何本かを集めて植える寄せ植え、風を受け曲がった吹き流し、倒れた木の上で枝が伸びる筏吹き等、どの形も自然の風景を模したものです。

盆栽は日本の昔話にも数多く登場します。盆栽がうまく育たなかったため、主人を喜ばせることができず、自害したという庭師の話。また、寒い冬の夜に、貧しい侍の家を訪れた旅僧に、暖を提供するために最後に残った3つの盆栽を薪の代わりにくべたという話。実はこの旅僧は殿様で、後に、燃やした梅、松、桜にちなんだ3つの土地が貧しい侍に与えられたという物語で、世界中で知られている「鉢木」という普及の名作です。ちなみに、この話の梅、松、桜にちなんだ柄は織物に使われています。

手入れ

盆栽の美しさは人と自然の融合

盆栽は中国では「盆景」といわれ、お盆の上の庭の景色という意味です。盆栽は彫刻的な特徴があり、木は自然と調和した芸術家の美的創造性を映し出します。
盆栽の美しさは、人が自然を支配するのではなく、人と自然の融合にあります。
さらに盆栽は、少なくとも1400年前から芸術として、人の生活の中に存在していました。園芸のプロでなくても、盆栽の絶妙な美を味わえ、見る人の想像力を掻き立てます。盆栽の前で瞑想して、人間と自然の精神的な関係に想いをはせる人もいるほどです。

盆栽と他の芸術には共通概念が多くあります。一方、違いは長い成長過程にあります。盆栽を育てている人の心は時間とともに変化し、盆栽の成長もまた完全に人が制御することはできません。

多年生で木や枝のある低木から盆栽は栽培します。木の形と比率が盆栽としてのポテンシャルを示します。鉢のサイズや剪定で木の成長を制御し、育てていくのが盆栽です。

巧みな技術で叶う盆栽の美

盆栽の主な魅力は、木が完璧なミニチュアバージョンとして美しく見えることです。
だから成木の姿を完璧に再現している盆栽は非常に価値があります。そのために、木の成長を巧みな技術で制御するのです。根の縮小、鉢植え、植え替え、定期的な落葉、接ぎ木、剪定によって実現します。

美しい盆栽ができるには少なくとも2年から10年かかります。ただ、ベストを尽くしたからといって、結果が保証されているわけではありません。しかし盆栽愛好家は、美しい盆栽を愛でるという至福のために、時間もコストも惜しみません。

盆栽は、気が散ることなく無地の背景の前に単独で、目の高さに置き、ライトアップし鑑賞します。盆栽は「禅」のテイストが強いので、シンプルな建築デザインにうまく溶け込みます。ライトアップされた盆栽は、21世紀的なガラスとクロム中心のモダンインテリアにも、驚くほど効果的に溶け込みます。

盆栽の風水は本当に悪いのか

盆栽リリアン・トゥーは「隠居し、悠々自適な生活を楽しむ人には盆栽は良いかもしれません。しかし、これから社会で活躍を目指す若い人にはお勧めできない」と、話します。
盆栽は成長を阻む象徴で、抑制された木が放つひずみが、空間に影響する可能性があるのだと。
見た目が美しく、浅い鉢で見事な盆栽育てるには、技術、労力、費用が必要であることは、今までのお話でわかっていただけたでしょう。盆栽の姿、形は素晴らしいですが、発育不全で変形した不自然な木であるということに違いありません。

個人的には、成長拡大期の人は仕事に影響を与えないように、自宅、オフィス、または庭で盆栽を飾るのは控えるべきだと思います。事業家、株主、投資家、起業家は、当然、投資を最大化することを望んでいます。最小化することは望んでいません。根を切り、枝葉を落とし、成長を妨げることで成り立つ盆栽。これが発する気はビジネスには適さないのです。

「10メートルの丈夫な大木を小さな鉢で成長させることができるのなら、ライバルに勝利できる」と主張する人がいるかもしれません。
限られた小さな空間で大きく育つのなら、その影響が連動し、現実世界のビジネスも広がるでしょう。

盆栽は耐久性があり、壊れることなく形を成しています。盆栽は何世紀にもわたって生きるものもあるので、老人が長寿のシンボルとして長生きの盆栽を飾るのは、良い風水と言ってもいいかもしれません。

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