風水で北西と南西が重要な理由

リリアン・トゥーが、八卦の「乾（けん）」と「坤（こん）」に秘められた暗号的な意味と、家の北西と南西が重要な理由についてお話します。

古代から脈々と伝わる風水の教え、少し前までは、その暗号的な意味を師から弟子へと伝承するものでした。
陰陽、卦、五行、龍や鳳凰、麒麟のような神聖な動物、数々のシンボルには、それぞれ深い意味が込められています。
2006年のハリウッド映画、トムハンクス主演の「ダヴィンチ・コード」は、暗号に隠されたキリスト教の秘密を読み解いていくミステリーでしたが、その話に通じるところがあります。
古代の風水師たちは、符号やシンボルを使って知識を暗号化し、伝承していたのです。はじめは、表面的な意味しかわからなくても、掘り下げていくと深い意味にたどりつきます。

「乾（☰）」は父、男家長、男性リーダーの気をあらわし方角は北西、「坤（☷）」は母、女家長、女性リーダーをあらわし、方角は南西です。
「乾」と「坤」は、家全体の風水を直接的に大きく左右します。
家族が幸せで、調和した家族の関係を守り、幸せに暮らすには、父の北西と母の南西、どちらもが欠けていてはなりません。
また、この２つの方角の「気」をどのように強めるかを知っておかなければいけません。

北西と南西は欠けていてはならない

北西は稼ぎ頭である男家長、父の運を左右する方角です。ここが欠けていると、父または家族の中の男性が家を留守にすることが多くなります。頻繁に外泊し、ほとんど家に帰ってこなくなります。
北西が欠けていると、男家長に問題や障害が起きやすくなり、それでさらに運が悪化するのです。もしあなたの家がこれにあてはまるのなら、早急に欠けている北西を増築し、不運を避ける対策をしなければいけません。
増築が無理なら、壁に鏡を貼り、視覚的に北西の欠けがなくなったように見せる工夫をしてください。

南西は母の運を左右します。母が幸せだと家族の調和がよく、家庭は平和になります。南西が欠けている家では、母または年配女性が不在となるか、女性が家を留守にすることが多くなります。
家族の中の女性、特に母が家を留守にしがちになり、結婚生活に問題が生じます。子どもが母にかまってもらえない、母の愛情が足りない、母性が不足、といった現象があらわれます。

風水のアイテム

風水が盛んな地域では、特別な意味を持ち良質な「気」をつくる置物を目立つ場所に飾るのが一般的です。このような置物は、特定の幸運を意味を持っているものです。
多くの方に手軽に風水アイテムをお届けするため、私は「風水メガモール」を運営しています。
北西と南西が、強力な風水のアイテムで正しく、しっかりと気の力が高められていれば、家族は風水の恩恵を受けることができます。
まず、この２つの方角が欠けていないことを確認してください。そしてどちらの場所にも、美しく魅力的な風水のアイテムが飾られ、清潔で片付いていれば、両親が揃い、結束した家族関係を築くことができます。

男性が女性を支配していた時代はすでに終わりました。北西と南西、両方の気を均等に高めるのが現代にふさわしい考え方です。
さらに、この２つの方角が、それぞれ正しく強化されていると、子どもが大きくなった時、結婚相手がスムーズに見つかります。

北西

父の姿をあらわした符号が「乾」です。「陽」を意味する実線が３本重なって、男家長の力強さをあらわしています。この３本の線そのものが主人、父、稼ぎ頭をあらわす強力なシンボルなので、単に３本の直線（☰）を書いて、北西に飾るだけでも、気を強めることができます。
家族に結婚適齢期の女性がいるなら、北西を白く塗って、照明を十分に明るくし、そして強い男性をあらわす風水のアイテムを飾ると、良縁に恵まれます。

どんな人と出会いたいか、好みにもよりますが、北西には男性的なアイテムを飾るのが正解です。
サッカー好きなら、好きな選手や監督の写真を飾るのも良いでしょう。
信仰心の厚い人なら、男性で力強い宗教指導者の写真や肖像画を飾るのもよいでしょう。
映画スターならハリソン・フォードのようなタフで頼りがいのある人の写真を飾るのが正解で、弱々しく、簡単にスキャンダルの餌食になるようなスターの写真では、効果が見込めません。

私自身は、北西に金色の釈迦像を飾っています。なぜなら釈迦こそが私にとって究極の男性だからです。三国志の英雄、関羽も北西に飾るのに適しています。優秀な将軍で、道教では財神として知られています。同様に、チベットの財神「ホワイトジャンバラ」も適しています。
学術的な成功を目指すなら、孔子やアインシュタインといった天才のイメージを飾るのも良いでしょう。
そして、気が向いたら、いつでも写真を取り替えてください。

南西

南西は母、女性の幸せに影響するだけでなく、年頃の男性家族の結婚にも関係します。南西が欠けている家に住む男性は、なかなかパートナーにめぐり会うことができません。
南西が欠けている家に住む男性は、愛情不足や母親の愛に飢える傾向が強くなります。

南西にふさわしい女性的なシンボルとして有名なのは観音像です。観音は慈悲深い女神で、家庭の調和、平和、安全をもたらすものだと信じられています。南西に飾ると、家庭での女性の支配力が強くなります。

男と女のエネルギーが調和した状態をあらわす龍と鳳凰も、南西に飾るのに適しています。夫婦なら夫婦関係が円満になり、独身ならすぐに良縁に恵まれます。

このような風水のアイテムは、玄関、ダイニング、リビングやオフィスに飾られることが多く、とても効果的です。デスクの後ろに山の絵のような幸運のアイテムがあると、仕事で支援や協力を受けることができます。
しかし、飾る場所はどこでもいいというわけではなく、正しい場所でなければいけません。テキトウに飾ると、不運の原因になることもあります。
幸運のアイテムを床に置いてはいけません。サイドボードのような場所、高さ76.2ｃｍよりも高い所に飾るのがよいでしょう。
トイレの中に幸運のアイテムを飾るのもＮＧで、幸運を求めたはずが、逆の結果を招いてしまいます。

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