幸運をもたらすお茶の儀式 シンボル風水 2024/07/192024/07/19 私は成都を旅行した時に、家の運気を高めるお茶の儀式に出会いました。 そこでは、陶土製の玉石、牛、ピヤオ、その他数多くの幸運シンボルにお茶をかけて、家の中に幸運を広めるという古代の風習が受け継がれていたのです。 私は説明を聞き、何時間もそこで過ごしました。私が特に気に入ったのは牛の小像で、お茶をかけて「育てる」ことで独特の輝きが放たれていました。お茶が土にしみ込んで、薄い赤色になり、美しく輝くのです。 陶土の幸運シンボルを選び、トレイに置きます。 牛の小像にお茶をかけると、豊かさの「気」が、家の中に広まります。はじめに幸運のシンボルを選びトレイにのせ、次に沸騰させたお湯をすべてのカップ、水差し、急須に注ぎます。茶葉を入れる前に、食器を目覚めさせるのです。 急須はいつも同じものを使うのが基本です。急須に茶葉を入れ、沸騰したお湯を注ぎ、約20秒おいてからトレイに置かれた幸運シンボルにかけます。「このお茶で、私の幸運が目覚めます」と願いながら行います。 並べた陶土製の幸運シンボル 上の写真からわかるように、幸運のシンボルは好きなだけ選ぶことができます。ある女性のトレイには「いのしし」が置かれていました。彼女の生まれ年がいのしし年で、彼女の幸運を目覚めさせる、という理由です。 いのししの下にあるのは、2頭の龍が赤色の玉石をかかえているもので、継続的な幸運をあらわします。 そして成長をもたらす落花生、繁栄をもたらすインゴット、ライオンは守護を、口にコインをくわえたピヤオは金運をもたらします。 急須にお湯をそそぎ、数分抽出したら水差しに移し、そこから湯飲みにそそがれ、お茶が提供されます。 急須が空になったら、お湯を足していきます。お湯を7回足しても大丈夫な品質が茶葉に求められます。お湯は急須からあふれるくらい注ぐ、これが豊かな金運をあらわします。 急須と湯飲み、幸運のシンボルは洗剤で洗ってはいけません。お湯ですすぐだけでいいのです。茶染みが継続する幸運をあらわすそうです。トレイにこぼれたお湯を捨てるのは、すべて飲み終わってからです。 お茶を出す理由 上手にいれたお茶は、食後の消化を助けます。心を落ち着かせ、体の緊張をほぐします。そして家の中に良い気をもたらします。 年長者にお茶を出すのは敬意を表しています。両親に感謝や謝罪の気持ちを伝える時にもお茶を出します。 お茶には長い歴史があり「お茶を飲む=楽しいこと」として知られています。 結婚式のお茶は、夫婦・家族との縁を結ぶ儀式。 結婚式ではお茶がとても重視されます。新郎新婦が両親や目上の人にお茶を出し、敬意を表します。 チェスをしながら飲むお茶は友情の証 年配世代が友人とお茶を飲むことは、社交性と人間関係をあらわします。年配者が座ってお茶を飲む行為そのものが、儒教、道教、仏教の哲学を連想させます。お茶を飲むこと自体が素晴らしいコミュニケーションで、そこに風水が加わり、一層意味が深まります。 人が誰かと一緒に座り、幸運のシンボルにお湯をかけながらいれたお茶を楽しむことは、古代から長きにわたり実践されてきた道教の魔術でもあります。私は日常生活にこれを取り入れることにしました。 特別な急須で、適温のお湯を使い、上質な茶葉でいれたお茶を最高の陶器で楽しむ、そして幸運のシンボルにお茶をかけるのです。 キーワードは「目覚めさせる」です。幸運シンボルがあなたの幸運を「目覚めさせる」のです。あなたもやってみてください。 お茶をいれる時のヒント 態度 – お茶は、喜びに満ちた態度でいれます。リラックスして、穏やかなムードでなければなりません。怒っている時や心が乱れている時には、決してお茶をいれないでください。そんな時は、誰かにお茶をいれてもらいましょう。 お茶に込める「気」は、前向きで楽しく、幸せなものでなければなりません。 茶葉 –さまざまな種類の茶葉があります。古い葉、若い葉、ブレンド茶葉、単一茶葉、発酵して熟成させた茶葉など。それぞれに独特の香り、味、効能があります。ウーロン茶、プーアル茶、緑茶、黒茶は最近人気がありますが、私はお茶の専門家ではないので、専門家にアドバイスを求めた方がよいでしょう。私は、中国の友人から送られた10年熟成のプーアル茶がお気に入りです。 水–悪い水でいれると、最高品質の茶葉も台無しになります。純粋できれいな水を選びましょう。 ティーセット– 良いトレイ、急須、湯飲みにお金をかけることは重要です。また、急須は陶器(土)のものをお使いください。温度が適温になり、香りが良くなります。水差しはガラス製でもOKです。 幸せなムード – 人とお茶を飲むときは、近くに座ります。そうすると親密感が生まれ、有益です。必須ではありませんが、中国の風景画などの装飾は良いムードをつくるのに有効です。 テクニック– お茶のいれ方の基本は、誰でも数分で習得できますが、上手くなるには練習が必要です。熟練すると、自信があらわれ、それが優雅な作法、手の動き、表情にあらわれます。 関連する記事