龍の住み家を見つける ランドスケープ風水 2020/09/052025/07/11 その昔、風水がミステリアスで、ごく限られた人達にしか知られていなかった頃、老風水師達は極意の多くを秘密にし、風水そのものを難解で神秘的な秘術であるかのように見せていました。 実際には、彼等は龍と龍の住み家を探し求めて歩き回っていたのです。龍の住み家をつきとめるということは、幸運を得られる可能性の高い土地を探すということを意味し、この風水の流派を「景観派」といいます。 近年、都市で景観派の風水を実践することが難しくなったので、インテリアを中心に見る風水の方が人気ですが、地形の特徴や建物の立地条件はとても大事なことです。家の中という狭い範囲をみるよりも、地形という広い範囲の影響を見極める方が難易度は高くなります。 人間の目で、龍と龍の住み家を見つけるのは困難です。また、そこが本当に龍の住み家なのかどうかの判断は、人によって様々で、確定的な見つけ方があるわけではありません。 しかし、だからといって龍の存在抜きでは、風水は不完全なものになってしまいます。 地形、川や山の形、龍の血の色をあらわす土壌や鉱脈の色などの重要性を無視することはできません。 この問題をリリアン・トゥーがわかりやすく教えてくれました。 川と山は龍の血に、地面は龍の皮膚とたとえられます。 また龍を帝王、鳳凰を皇后とたとえることもできます。 風水師は、雲の形の中に空の龍を、岩や土地の形状の中に地の龍を、うねり流れる河川や湖に水の龍を見つけます。 この3つの龍は、いずれも素晴らしい風水の恩恵をもたらしますが、人は地上に住んでいるので、風水師が探すべき龍の住み家というのは、このような影響をうまく受けることのできる場所ということになります。 風水が盛んな地域では、天に大きな門があり、そこから気が出入りし、やがてそれが一つになって地上に運ばれてくると考えます。 この気は、空中で集まったり、移動したり、たまったりしますが、刺激すると「陽」、静かにそっとしておくと「陰」になります。 地上の通路を通って流れる「陽」の気を龍脈といいます。龍脈は山を形づくります。龍の気が最高潮に達するとき、その力は絶大となり、その時その土地は膨大なエネルギーを持ち、それはとても幸運なものだと考えられます。 風水師が起伏に富んだ形の山をとても幸運で好ましいと考えるのは、それが理由です。 胎児を育む子宮のような、あるいは力強い両腕に抱かれているかのような形をした小高い山に囲まれた土地にエネルギーが集まると考えられ、このような形の土地を龍の住み家といいます。これがいわゆる龍穴で、パワースポットで、このような場所に家を建てると、そこで暮らす人に何世代にもわたって幸運がもたらされます。 気が集まる最高の条件は、正面が開けていて側面と背面が閉ざされていることです。さらに、気はバランスが取れていなければなりません。 その土地の気温、地形、山頂と渓谷、日照と日陰などの環境的な要因が陰陽の質を左右します。 土地には山と起伏がなければなりません。私が暮らしているマレーシアのクアラルンプール近郊で、このような場所はバンサーというエリアで、そこには沢山の龍がいます。エリア全域に豊富な龍脈があり、市街化してから40年以上経ちますが、住人の多くは、繁栄を続けています。 ほとんどすべての住人が、素晴らしい風水の恩恵を受けていますが、中には少数の不幸な人もいます。 それは人工の建造物、たとえば直進道路、巨大な貯水槽、送電線などによる殺気を受けている人です。 このような、物理的な風水の害は、風水師が見ればすぐにわかりますが、一般の人にとっては、住んでから少し経たないとわからないものです。 地域が開発され、さら地の段階で、殺気による害を見抜くのは困難です。 土地に起伏がない場合 山がなく、起伏がない土地では、川や道路など、気を運び土地に力をもたらす他の要因を探さなければなりません。 地の龍がいない場合は、他の龍を見つけなければいけません。龍のいない土地は、生命がないのと同じで、住人は風水の恩恵を得ることができません。 水で気を運ぶのが川で、これは龍脈に似ており、水の龍の龍脈といえます。この龍脈が一点に集中すると、大変強い力になります。だから、山がなくても川、道路が龍脈となり、力をもたらします。道路は風水で川と同じように龍脈と見なされます。 このようにして村が繁栄して町となり、やがて都会になっていくのです。風水師は龍脈の力を見るときに、形で判断しますが、環状が一点に集中する形が最も強力です。複数の道路が環状に流れながら一点で交差する、その地点には良質な気に多く恵まれます。 少なくとも5本の道路が交差する地点は、5頭の龍が五行(金、木、水、火、土)の気を運んでくると考えられています。 良い例がミッドバレーメガモールという郊外型のショッピングモールで、この場所は強力な気に満ちています。多くの道路がこのショッピングモールに集中しているので、多くの買い物客を引き寄せているのです。 幸運な土壌 風水の古典によれば、龍の住み家は、家の玄関前にある開けた場所の土壌に関連があるといいます。その幸運な土壌がもたらす力は、山の力よりも強いとさえ考えられています。 幸運な土壌の上に家を建て、玄関の前の開けた場所に穴を掘ると、幸運なエネルギーが地中から湧き上がってきます。明るい色で、湿りすぎず乾燥しすぎていない固い土壌は、膨大な幸運を約束します。 そのような土地に掘った大きな穴は「金の井戸」となります。ただし、その為には赤みがかったあるいは黄色みがかった土がでてくるまで掘り進む必要があります。 その見つけ方 龍の棲み家であると判明した場所の土を約1m掘り、土をろ過して一晩地上に放置します。手で触ってはいけません。翌朝土を調べます。 土がしっかり残っていたらその土地は吉です。土が飛び散っていたらその土壌は良くありません。 土の重さを量って調べる方法もあります。重い土ほど幸運です。軽い土は良くありません。土の重さを量るには、先ず土を適量取り出して四角い形(2.54×2.54cm)をつくり重さを量ります。9グラム以上だったらその土は吉ですが、4グラム以下だったらよくありません。 関連する記事 八卦で8種類の運を強化する 「陰と陽」を知り、男女関係を見直す。 幸運をあらわす18の前兆 風水の良い家族写真の飾り方 幸せをつくる心の持ち方