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寝室の風水は実用的なデザインで

寝室の風水で重要な「見た目」と「実用」のバランスについてお話します。

風水の良い寝室には、見た目の良さと、実用性のバランスが求められます。実用性よりも「一瞬のインパクト」を重視するデザイナーもいますが、見た目は、ある人にとって良いものが、他の人にあてはまるとは限りません。一方の実用性は、万人に共通します。私たちが無防備に睡眠をとる場所である寝室では慎重にデザインする必要があります。
デザイン性が高く、実用にもかなっている寝室をつくるには、寝室が家の中で最もプライベートな空間で、人は寝室で寝起きする、生活空間であることを念頭に置くべきです。

ヒント1刺激的な色は避ける

寝室にふさわしく、風水にもかなっていて、部屋を使う人の好みの範囲内で色と色調を決めます。
一瞬のインパクトを与えるような刺激的な色を選ぶのは、ありがちなミスで、そういう寝室は、実生活に不向きな空間になってしまいます。
ピンクの部屋
例えば、このショッキングピンクの部屋はどうでしょうか。私たちはこれを見て、色に圧倒されます。ティーンエイジャーならカッコイイと言うかもしれません。
しかし最初はそうだとしても、ショッキングピンクが放つ激しいエネルギーが部屋を支配するので寝るのが困難になります。一旦、気に入らなくなると、部屋を使うのが嫌になってきます。

もう1つの強調的なデザイン要素である「波うった壁のライン」も、寝室では使わない方が無難です。このラインによって、遠近感が乱れ、視覚的なバランスが失われるからです。
風水の観点からも、波うったラインは「水」を象徴するので、寝室には適しません。

ヒント2植物と鋭角

寝室の植物
これは寝室でやってはいけない風水の例です。アジア風のZENテイストな部屋ですが、アクセントとなるインテリアの中に注意すべき点がいくつかあります。
1つ目は、寝室には尖った角のあるものや、突き出した形状のものは避けた方がいいということです。この図の中のジグザグ本棚は風水の2つのタブーに該当します。

1)頭上に何かあるところで寝てはいけない
2)頭上に鋭いものがあるのはいけない

2つ目は、植物の使い方です。観葉植物がオリエンタルなテイストを加えますが、植物が寝室にあるのも風水のタブーの1つです。
3つ目は、空間の調和です。インテリアデザインが人の知覚にどう影響するかをイメージしてください。
この例では、窓と天井に対し、ベッドの大きさがちぐはぐです。天井と窓の間のスペースが狭く見えることで、窓が部屋の中で最も背が高く見え、強調されています。それが天井を実際よりも高く見せるため、視覚的にベッドが実際よりも小さく見え、部屋の中で漂っているように見えるので、寝室に求められる安らぎとプライバシーという重要な要素が欠けてしまうのです。
4つ目は、天井に意味不明な模様を用いるのは避けるということ。部屋全体に視覚的な混乱が起き、天井が落ちてくるような力が働くからです。閉所恐怖症の原因になります。

ヒント3変わった形の部屋

屋根裏
屋根裏は魅力的です。屋根裏は隠れ家的な素晴らしい空間で、考え事や、外の喧騒を忘れることのできる場所です。しかし、天井に問題があるので、寝室として使うのはやめた方がいいです。
この例では、斜めの天井が殺気を放ち、ベッドの真ん中を切るように向かってきます。
天井が低いため、光は天窓から採光していて、これもまたベッドに殺気を向けることになっています。
屋根裏に暮らすというのは、一見カッコイイですが、現実的な生活にはそぐわないもので、鬱になりやすく、結局使わなくなります。
部屋にアクセントを求める前に、実用を重視すべきです。

ヒント4バランスが大事

寝室
寝室では、色、高さ、材質、といったデザイン的な要素のバランスがとれた状態で家具を配置することが重要です。
寝室はリラックスし、眠る場所であるということを忘れないでください。「超モダン」なデザインや、刺激的な色で空間を圧倒してしまうのはどうかと思います。
「素朴」と感じるくらいにトーンを落とした方が良いかもしれません。
この例では、ベッドの頭にあるヘッドボードやカーペット、家具、カーテンといった異なる要素がアースカラー調で統一されています。壁紙やシーツ、ランプシェードには中立的な白を使っているので、全体の調和がとれていて、アースカラーが支配的にはなっていません。

次に整えるべきは、部屋全体とのバランスです。天井から長いカーテンがかかっていて、バランスを失うことなく窓の高さが引き立っています。
こうするとベッドの高さもバランスよく見えます。そしてランプや絵画、家具が人間的な空間を演出しています。

私たちが寝室のデザインを考える時は、カッコイイことばかり必要というわけではありません。寝室はシンプルな方がいいです。寝室を平和でプライベートな空間にしたいのなら、意識を奪われるような変ったデザインは入れない方が無難です。
そういう要素が入ると、意識がそこに向くので落ち着かず、動揺するからです。

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