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古代の知恵から風水を考える

風水の基本は、家の中を良質な気がスムーズに流れることです。ここでは、古代の遺跡の例から、気の状態を左右する場所、建物、室内のそれぞれについて理解を深めたいと思います。

ストーンヘンジ

気は質が変化する

音、光、風、磁気、他にも見えない力がつくり出す気が、滞りなく流れると、そこにいる人が恩恵を受けます。気の強さ、大きさ、速さは気の質を左右します。気の質が変化すると、そこにいる人の状態も変化します。自然界から気を家に上手に取り込み、それを風水で効果的に調整していれば、豊かな人生が約束されたようなものです。
気の変化は、川の流れ、風、天気、海の潮の満ち引きなど、目に見えやすいものもありますが、地球上の気の多くは目に見えません。人が感知できる周波数や光線の範囲が限られているからです。私たちは色を見分けることはできますが、X線を肉眼で見ることはできません。音は聞こえますが、十分な大きさで、可聴範囲内の音しか聞こえません。
しかし、私たちは場所によって気の質が違うことを感覚として理解しています。人間には感情、感覚、意識などを含む目に見えない力を感知できるセンサーが備わっています。微細な電磁気に反応することは、科学的にも証明されています。

1.気のレベルが高い場所を探す

世界中にある聖地や遺跡のほとんどは、地下水脈や断層といった気の通り道や、それが交差する場所にあります。このような場所では、気が強く感じられ、人の意識を変化させ、高揚させる力があります。
ストーンサークルのような古代遺跡や大聖堂がかなりの確率でこういう場所にあることから、人は太古の時代から、地球の気を敏感に感じ取っていたのだとわかります。

気の通り道は、山や川のように地表にあらわれる場合もありますが、多くは地中を貫いて走っていて、この道が地球全体にエネルギーを運ぶ役割を果たしています。聖地を直線で結んだ「レイライン」のような広範囲のものもありますが、「ハートマンライン」、「カリーライン」、「ベンカーライン」のようにかなり狭い範囲で気の通り道の存在も明らかになっています。実際、同じ町の中、同じマンションの中にも、よい気が感じられる場所と、嫌な場所があるはずです。よい場所を選ぶに越したことはありません。

気の通り道や交差する場所を見つけるには、ダウジングのような方法を用いる場合もありますが、動物の行動を観察すれば、はっきりとわかります。
動物は地球が発する気にとても敏感で、強い気を本能的に避けようとします。しかし、ミツハチ、アリ、猫は、このような場所を好むことで知られています。
地球生物学の研究によると、ミツバチとアリは気の通り道が交わる場所に巣をつくり、猫は気の道が交差する場所に座ります。
私たちが風水を使うのと同じように、彼らは強い気を避けるのではなく、活かす術を持っているのです。
ミツバチは蜜蝋や泥など自然界の物質から巣をつくります。巣はハニカム構造と呼ばれる独特な六角形を積み上げた形で、六角形はすべて一定比率で同じ大きさです。この形状によって、強いエネルギーを吸収しているのです。
アリも自然界の物質である土から独特なバランスの巣をつくります。猫は気の力の強い場所を動き回ることで気をめぐらせ、そして横たわって休みます。このように、気の通り道が交差する場所を知ることができます。

ストーンヘンジ

2.建物に気を取り込む

エジプトのピラミッド、イギリスのストーンヘンジやエーヴベリーなど、古代遺跡の多くは、高いレベルの気を中に取り込むために建築的な工夫がされていました。これは、近年の建築生物学の研究によって明らかになりました。
気が人に及ぼす影響を考慮して、建物の向きを決めたり、礼拝や宗教儀式を行う場所を決めている建造物は、世界中に数多くあります。よい気が満ちている場所に礼拝所があれば、人々はおのずと集まりたくなります。そしてそこで詠唱し、祈れば、効果も高くなるというものです。

寺院

南インド、チェンナイ近郊にある海岸寺院、マハーバリプラムを紹介します。この寺院の柱は、気が通る道が交差する場所の上にあります。建物の大きさや比率は、気が上手く機能するように設計されています。特定の日の日の出に太陽の光が入るような仕掛けもあります。寺院の外の敷地でも、気が感じられるように整えられています。建物内では、階段と扉の開口部の中心線がずれるように設計されています。これによって建物内の気は、動きのある陽の状態になっています。扉がずれていなければ、寺院内の気は静かなものになります。

3.室内で気の力を高める

場所と建物だけでなく、室内の装飾に使われるシンボルも強い気を発することがわかっています。シンボルが発する気の大きさは、バイオメーターで測定し、ボビスという単位であらわします。ボビスは、一般に使われる単位ではありませんが、「2000ボビス=250ミリボルト」といわれています。
健康な人は6,500ボビスで、それを下回ると病気の疑いがあります。教会や寺院の鐘を鳴らすと11,000、チベットの僧院の祈りや詠唱は14,000、呪文の巻物が入ったマニ車を回すと20,000以上が発せられます。魔法のような効果をもたらし、周囲に幸せを広め、願いが叶うのも当然といえます。梵字「オム」は40,000、エジプトのお守りに使われるシンボル「アンク」は10,000を発することが分かっています。私たちは、強力な風水のアイテムを飾って、室内の気を高めることができます。

このように、場所、建物、室内を分けて考え、気を良い状態に保つことができれば、家はいつでも高いレベルの気に包まれ、精神的、物質的、両方の成功がスムーズになります。

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