You are here
Home > インテリア風水 > 心の状態を良くする家のデザイン

心の状態を良くする家のデザイン

新年度になりました。この時期私たちは過去を振り返り、反省し、将来を見つめて改善目標を立てます。私たちの1年の成果とは、数々の決断と行動の結果です。で、それはその時々の心の状態に左右されるということを理解するところから始めましょう。

私たちは時には正しい決断をし、時には間違った決断をします。家や会社の環境が、私たちの心と行動に影響を及ぼして、その影響によって私たちは決断や行動を起こします。
ここでは、心の状態を改善するための簡単なデザインの知識をお話します。

新鮮な気持ちにさせてくれる家や会社で過ごすと目標も願いごともかないやすくなります。生活空間の状態は本当に、皆様が思っているよりも大きな影響として人の心と行動にあらわれます。

自分を変える
人をあらわすのは暮らしっぷりです。暮らしっぷりが「あなたが誰であるか」をあらわします。暮らしを良くしたいと思うなら、家の中を見渡してください。家具を目指すべき暮らしっぷりに合うように動かしてください。達成したい目標、願っていることの中に身を置くのが近道です。アーティストになりたいのなら、家の一番良く使う場所の目立つところにアートを飾ってください。

お金持ちになりたいのなら、お金そのものやお金をあらわす風水のシンボルを家中にたくさん飾ることです。

恋愛に恵まれたいのなら、パッと見ただけで愛と幸福の感覚を思い起こさせてくれる写真を飾りましょう。

学者として成功したいなら、影響を受けた成功した学者の写真を飾りましょう。

エネルギーの流れを自由に
ガラクタは家族全員にとって大きな問題となります。長く暮らせば暮らすほど、ものは溜ります。2度と使うことのない、本当は必要のないものを集めていませんか?
一回すべてを動かしてみると変わります。
春の大掃除で家の中の環境をクリアにするのです。

空間がスッキリすると、呼吸が深くなり、良い気の流れができます。気は家の中を自由に動きやすくなります。それによって自由と成長の感覚が生まれ、目標達成に近づくのです。

慎重に材料を選ぶ
私はいつも建築の材料を選ぶ時には、人の人生が良い方に向くような材料を探します。家の中で最も視覚的に重要なのは床、壁そして天井です。
天井について、デザインと高さの調整が私たちの感覚にどんな影響を与えるのか考えます。

床は、木、大理石、タイル、カーペットの柄や生地など種類の異なる素材が違った視覚的効果をつくるということを意識します。

壁については、私は最近非常によく考えています。色のトーンの効果で特定の場所を強調したり、空間を柔らかく見せる壁紙を使ったりと。

ペンキはどうでしょうか?ペンキには塗料の耐久性があり、ふつうは時間の経過とともに剥(は)がれたり、汚れたりして見苦しく目障りになってしまいます。ペンキの状態が疲れてくると、それが生活にも反映されてきます。これが風水です。
しかし最近の技術の革新によって、汚れがつきにくく、剥がれにくく、シックハウス対策もされて健康に害のない塗料もたくさん開発されました。私はそういうものを積極的に使っています。

デッドスペースをつくらない
家の中には必ずデッドスペースと呼ばれる、決して利用されることのない空間がふつうはできてしまいます。しかしこういった場所は設計段階でカバーすることができます。例えば壁掛けのディスプレイ・スタンドや棚をつくったりできます。

家の内と外をスライドパネルで区切って、庭をインテリアの一部にする家も最近は多くなってきました。これは空間と空間を結んで、質を高める効果があります。パネルをあけた時は広いリビングになりますし、屋外をリビングの一部として楽しめます。閉めればプライバシーを確保してくつろぐ空間になります。

ワンルームタイプの部屋、リビングと寝室が一つの部屋にある場合にも応用できます。あけた状態で広いリビング、閉じて寝室、といった具合に。このように考えればデッドスペースはできません。
そして常に変化するライフスタイルにも対応します。人生の時々で、何をしたいか、どんな暮らしをしたいかにあわせて変えられるデザインが良いのです。

光の美しさ
カメラマンなら誰でも「太陽光ほど素晴らしい照明はない」と言うでしょう。地球上のどこに住んでいるかにもよりますが、一般には一日は寒色の青の色相からはじまり、暖色の赤のトーンの光で終わります。光をうまくインテリアに活かすには天窓と大きな窓が有効です。外の景色がきれいでない時も、すりガラスに着色ガラスのモザイクの飾りをすればきれいな窓になります。
外がまったく見えない空間は、思い切って屋根に天窓をつけることを検討してください。空を見上げ、雲の動きを見ると心に平和が訪れます。外の光の色の移り変わりもインテリアの効果として楽しむことができます。
外の光を楽しみたい場合の壁や天井の色は、空間を圧倒するような色ではなく、自然の色を引き出すことのできる中性的な色を使うのが理想的です。

人間工学
私たちが日ごろ家の中で感じる快適/不快のレベルは人間工学という考え方によって計ることができます。睡眠、食事、遊び、仕事の成果は、実際私たちの体が家具とどんな関係にあるかで決まります。

私たちが感じる自然な快適レベルは、部屋の大きさ、天井の高さや家具のサイズなどがある一定以下になるとガクっと下がり、不快感として感じるようになります。
家の中を見渡して、デスク周り、ダイニング、席の配置家具や絵画、テレビの高さを気にしてください。

私たちが暮らす空間とは高さ、長さ、量や材質がつくっていて、無意識にそれを感じているのです。だからこういった要素が心に影響を及ぼします。正しい人間工学に基づいた空間で生活をすると、私たちの生産性は上がり、生活の負担を軽くすることができます。

新しい生活で、変化を望むなら、空間をつくっているものが心をつくっているのだと考えながらデザインを検討してください。心が良い状態の時にだけ、正しい判断ができるものです。

Top