You are here
Home > ランドスケープ風水 > 高層ビルの形と風水の効果

高層ビルの形と風水の効果

建物の「形」は風水で重要な要素の1つで、「五行」と関連づけて考えられます。

都会の夜景
正方形、立方体に見えるデザインの建物は「土」、長方形は「木」、円形や円柱に見えるデザインは「金」、曲線や波型は「水」、ピラミッドや三角形は「火」というように。このような五行の性質を建物の風水に活かすことができます。

三角形 「火」

中国銀行
香港にある中国銀行タワーは、ピラミッドが交差しているようなデザインで、全体的にも、個々の模様を見ても三角形の印象が強くなっています。ピラミッドそのものの形ではありませんが、ピラミッドを想起させるデザインで、五行の「火」をあらわします。
もちろん、このような超高層の建物はコンクリート、ガラス、鉄といった材料で建っているのですが、風水で「この建物にとって支配的な五行の要素は?」といえば「火」だと明言できます。
この建物は「火」の方角である南を背中にし、正面が北向きという向きが適しています。
または、東か南東が背中というのも良いでしょう。東と南東は「木」の要素の方位なので、建物の「火」の要素が「木」によって高められ、運が高まるからです。

この法則は、フライングスターや八宅風水で、特定の方角のエネルギーを強めたり弱めたりする手段としても活用できます。

例えば、特定の方角がフライングスター「3」による争いの不運を受けていて、「火」が必要な場合、照明器具や赤色を使う代わりに、三角形、ピラミッドといった「火」をあらわす形で対処することができます。
さらに、その方角が南だとしたら人気名声運も同時に高めることになるので、一石二鳥です。
ピラミッドは、上部中央の頂点を中心として、底辺から頂点へと上向きに気をめぐらせることのできる唯一のシンボルです。だからピラミッドはパワフルだと言われるのです。

バンクオブアメリカタワー
サンフランシスコのダウンタウンにあるトランスアメリカ・ピラミッドも「火」の形。ビルの上向きな気が、周辺にまで陽の気をもたらしています。

四角形 土

四角いビル
「土」の性質をあらわす正方形は、最もオーソドックスなデザインで、企業のオフィスや金融機関にふさわしい形だと考えられます。
統一感のあるデザインは「まじめ」なイメージを与えます。建物の形は企業の評判を左右するものです。
この形にふさわしい建材は花崗岩(かこうがん)や大理石で、こういった建材がメインエントランスの床などに使われていると、「土」の気がさらに強まり、運を高めるのに役立ちます。

「土」をあらわす四角い建物で、正面が南西または北東に向いていたとしたら、2004年から2024年までのピリオド8の期間ではさらに幸運の恩恵を受けることができたはずです。「土」の性質の方位である南西と北東の運を強めることができたからです。

丸形 金

丸いビル
丸といっても、完全な円形の建物である必要はありません。必要なのは全体のコンセプトの中であらわれるカーブ、曲線です。安定した四角いデザインの中に、円形や半円が統合されているのが良い「丸形」の建物だと考えられます。
ふさわしい建材はガラスと金属です。ガラスは「土」をあらわすもので「金」を強めるからです。金属は文字通り「金」をあらわし「金」を強めるからです。

このような円形の建物は、東または南東に正面が向いている、つまり背中が西か北西にあるのがふさわしい方位です。

グッゲンハイム美術館
ニューヨークのグッゲンハイム美術館。「金」をあらわす白色と、円形部分が人々を魅了し、建物に入らずにはいられません。

曲線的な形 水

曲線のビル
円形に似ていますが、こちらははっきりしたと曲線です。このようなデザインは波の形のような見た目で、流動的な状態、流れの速い気をつくります。
このような建物は、回転率の高さが求められるショッピングモールや展示場、催事場のような用途に適し、オフィスや住宅には適しません。
曲線形の建物は常に動き、形をかえる「水」をあらわします。公共性の高い建物ではこのデザインによって高い収益が期待できます。
逆にオフィスや住宅向けのビルとしては、入居者が安定せず、ひっきりなしに入れ替わるということをあらわしてしまうので、このようなデザインは賢明ではありません。
このような建物は、南に正面が向き、背中が「水」の方角である北というのが最適な方位設定です。
「金」の要素を持つ金属製の建材が「水」を強めます。また、メタリックな印象のデザインも恩恵があります。

長方形 木

長方形のビル
超高層ビルに多いのが「木」の形です。このような建物も当然、コンクリート、鉄筋、ガラスでつくられていますが、デザイン的に「木」や「水」の要素を含めると風水の恩恵が強くなります。
「水」をあらわす青色に見えるガラスを使用したり、「木」をあらわすウッディーなデザインを盛り込むのがよいでしょう。
このタイプの建物は、背中が東、南東、北、つまり正面が西、北西、南向きが最適な方位設定です。

国連ビル
ニューヨークの国連本部ビル。青く見える窓ガラスだけでなく、イーストリバーからの「水」の気が敷地内へと流れ、建物の「木」の性質をうまく強めています。

Top