豊かな暮らしを実現する土地を選ぶ ランドスケープ風水 2025/10/022025/10/03 土地は、一つとして同じものは存在せず、それぞれ異なる性質を持っています。 価格は、立地条件や需給バランスによって異なりますが、ここでは価格のことを一旦忘れ、その土地があなたと家族の暮らしを豊かにし、幸せをもたらすか、という視点で理想の土地を考えてみたいと思います。 土地の向き・玄関の配置 まず、土地の向きを確認します。通常は道路に面している向きが土地の向きということになります。風水を実践する上で、これは基礎となります。 次に、玄関、門、駐車場の入り口の大まかな位置をイメージします。玄関からの視界を妨げるような障害物がないか、向かいの家の角や柱などが、鋭い「殺気」となって玄関に向いてしまうことがないかを確認します。 気の入り口となる場所に問題があるようなら、別の位置や向きを検討することも必要です。気の入り口が風水で悪影響を受けていないことは、何においても重要です。 玄関の向きは、必ずしも道路に向いている必要はありません。敷地の状況と気の流れ、実用的な動線に問題なければ、玄関の向きを変えるのもOKです。 平坦地と傾斜地 次に、平坦地と傾斜地のどちらが自分と家族にとって適しているかを検討します。どちらにもメリット・デメリットがあります。 平坦地は、地盤が安定していることが多く、建設コストを抑えることができます。浮いた資金を外観や内装、庭にあてることで、住宅の質を高められます。ただし、眺望は望めないことが多いです。 傾斜地は、眺望がメリットになりです。また、階層をつけた立体的な演出が可能で、上階をつくることができるだけでなく、家の下にも空間を設けるなど、多様な空間設計を実現できます。 コストがかさむことはデメリットです。また、傾斜が急すぎる場合や、すぐに崖になっている立地は風水で問題があります。 景色と自然環境 景色の好み、求める自然環境は人それぞれ異なります。山が好きな人もいれば、海や川といった水辺が好きな人もいます。家族の希望をできるだけ満たせる土地を選び、自然がもたらす「気」を生活に取り入れることができると、生活の質が向上します。 山の景色や、緑豊かな環境を望むなら、丘陵地帯やそこに近い町を候補にしましょう。 水辺が好きなら、海や湖に近いリゾート物件などを候補にするのがよいでしょう。ただし、山も水も風水と密接に関係していて、どの方角に見えるかによって吉凶が分かれることがあります。 都心でも、公園や並木道、庭園など、自然の力を感じられる場所があるので、検討の余地がありそうです。 インフラの状況 開発された住宅地であれば心配ありませんが、場所によっては建設コストと安全に直結するので十分に確認しておくべきです。 水道や電気は引けるか、水はけは適切か、上下水道の整備やインターネットの状況なども確認が必要です。 いくら風水の良さそうな土地でも、インフラが整備されていなければ実際に暮らすことができません。 地質 「固い土」「盛土」など、土の状態は風水だけでなく、基礎工事の予算に直結します。どんな地面にも建てることはできますが、地盤がよいと「気」が安定しやすくなります。 近隣 意地悪な隣人との生活は最悪です。近隣の家の手入れ状況を見れば、どのような人が住んでいるのか、ある程度察することができるはずです。 実際に近所を歩き、地域の気を肌で感じてみましょう。周辺環境が整っていると、質の高い「気」の中で暮らすことができます。 気候と方位 個人の「クアナンバー」の吉凶傾向によって、家の向きはある程度絞り込まれますが、それと同じくらい考慮すべきなのが気候的な特徴です。 日の出の方角である東、日の入りの方角である西に大きな窓がある場合は、温度と日差しの管理が必要になります。 朝晩に霧が発生しやすい場所では、家の中が湿気やすくなります。 高層ビルの近くの家などでは、突風が発生することがあり、「気」の安定を乱すことがあります。 このように、土地を選ぶ時は、駅からの距離や価格だけでなく、その土地の「気」がどのような性質で、あなたと家族の希望に見合っているか、ということも考慮してみてください。 投資目的でない限り、価格だけで土地を買うのは無意味です。住むために土地を買うのなら、その土地を心から気に入っているか、なぜここが好きなのか、心の声に耳を傾けてください。 関連する記事