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幸せと生産性を両立するオフィス

オフィスのデザインは、企業のブランドイメージや社員の働き方に影響を与えます。デザインにルールはありませんが、快適で機能的な空間を実現するには、いくつかポイントがあります。

仕事内容や流れ、そしてどのような職場環境を目指すのかといったコンセプトを明確にすることから始めます。
デザインを検討する段階では、多くの人から様々な要望があがります。明確なコンセプトなしに要望を詰め込むと、方向性が定まらず、まとまりのない空間になってしまいます。

オフィス内の気の流れ

オフィスの断面図
よいオフィスは、見た目のインパクトや美しさだけでなく、仕事の仕組み全体を考えるのが成功への近道です。
まず、各部門がどのように連携し、情報や人が行き来しているかを詳細に把握します。オフィス内の気の流れです。図式化するなど可視化することで、必要な機能と空間が見えてきます。

次に、ゾーン分けをします。
・個人作業に適した「プライベート
・チーム作業や打ち合わせに適した「セミプライベート
・来客対応や交流、休憩などに利用する「パブリック
の3つのゾーンに分けると、各部門の配置を検討しやすくなります。

仕事運を高める机の配置」も参考にしてください。

ゾーン分けがうまくできると、社員同士が自然に交流し、意思疎通が円滑になり、協力し合うことが容易になります。
人のつながりは、生産性と満足度を実現する鍵です。風水で仕事運を高めるために必要な「陽の気」が自然と生まれ、よい気の流れができます。

部門の配置が決まったら、会議室、リフレッシュスペース、カフェテリアなどを配置していきます。これらも社員の交流と協力をうながし、創造性と意欲を高める重要な場所です。

奇抜さよりもバランス重視で

奇抜なデザインのオフィス
多くの企業にとって共通のデザイン目標は、「洗練された企業イメージの表現」です。そのために、色や素材を組合せて空間をデザインしていきます。
しかし、特定の個人だけが喜ぶような奇抜なデザインは避けた方がよいでしょう。大勢の人にとって不快となってしまう可能性があるからです。
ただし、カリスマ的なワンマン社長が率いる会社や、華やかさが重視されるビジネスなど、例外も存在します。そのようなケースでは、あえて奇抜にするとプラスに作用することもあります。

オフィスは、特定の個人のためではなく、そこで働くすべての人にとって快適な空間を目指すのが正解です。バランスを心がけましょう。

モノトーンは退屈なオフィスになりやすい

白っぽいオフィス
全体を単色で統一するモノトーンのオフィスはよくあります。しかし、失敗例も多いので慎重に検討してください。
この写真のオフィスは、白を基調としていますが、空間全体が単調に見え、白色蛍光灯がそれをさらに強調しています。退屈でつまらない雰囲気を感じませんか?
それだけでなく、不規則な机の向きが目を錯覚し、空間がゆがんで見えるので、仕事にミスや混乱が多発する可能性があります。

このオフィスを改善するとしたら、天井と壁に別の色や素材を用いることです。そうすると境い目がはっきりするので、空間の見え方が違ってきます。
天井の一部を白と対照的な強い色で塗り分けたり、部門ごとにパネルを設置して視覚的なアクセントをつくる、照明を使うのも有効的です。
このような工夫で、単調な空間に活気を与え、快適なオフィスを実現することができます。

梁や柱の扱い

会社の受付
風水を重視するオフィスデザインでは、露出した梁(はり)や大きな柱を隠して見えなくしたり、柱の角を丸めるのがよいと考えられています。梁や柱による風水の悪影響は、デザイン的に工夫して解決する必要があります。

例えば、受付を配置したい場所に大きな柱があるとします。柱を完全に隠すのは難しいかもしれません。写真では、柱と受付をデザイン的に一体化させています。うまく柱が融合されていますが、会社ロゴが目立たなくなってしまい、受付としては機能を果たしていません。
そこで、目立たなくなってしまった会社のロゴに、鏡やバックライト付きのガラスを使うのはどうでしょう。視覚的アクセントになり、受付が引き立ちます。

このように、風水を取り入れつつ、現代的で、機能的で、快適なオフィスが実現します。
構造的な制約を逆手に取り、クリエイティブに解決することができるはずです。

梁の下に会議机を置かない

会議室
会議机の上に梁があると、出席者は本能的に不快感を覚えます。写真の例では、天井の梁が視覚的に会議机を4つに隔てるので、分断しやすくなります。
また、梁の下にいると、まるで頭の上から重圧を受けているように感じます。そのような状態で、じっくりと話し合うことができなくなるので、梁の下に会議机を置くのはやめましょう。

変形を活かした例

六角形の部屋
風水では、一般的な四角い形の部屋が望ましいと考えられています。だから、六角形の部屋を使わない方がいいというのはもちろんなのですが、ここでは、変形の部屋をデザイン的に克服する挑戦を紹介します。
写真では、部屋の六角形という特殊な形が、ドーナツ型の照明によって強調され、空間全体に特別な印象を与えています。机の配置もユニークです。まるで「固定概念を打ち破り、新たな発想を生み出すための場所」であると主張しているように見えませんか?
風水的な欠点を、照明やデザインで補うことは、ある程度可能です。

憩いの場をつくる

オフィスのキッチン
社員の士気や職場環境を向上するには、オフィスのあり方そのものを考え直すことも時には必要です。
昭和の事務所のような堅苦しい雰囲気は、社員の意欲を低下させる要因になりかねません。
そこで、家にいるような居心地や親しみやすさをデザインに取り入れ、社員が自然と集まりたくなるような空間を目指しましょう。

家のような要素を取り入れることで、社員はリラックスして仕事に取り組むことができます。
ソファやクッションのある休憩スペース、キッチン、外の豊かな緑が見える場所をつくると、社員が仕事中に心身ともにリフレッシュできる空間になります。このようなオープンスペースでは、社員同士の交流もうまくいきます。

オフィスが単なる仕事場ではなく、社員にとって居心地のいい「もう一つの家」になると、社員の満足度や貢献意欲が向上し、結果として生産性にもつながります。
「出勤したくなる」魅力的なオフィスを目指しましょう。

プライベート空間も必要

個人の図書館
私たちは時として、物思いにふけったり、気分転換をする、一人になれる空間が必要です。だから、オフィスに「個」の空間、プライベートゾーンを検討しましょう。
例えば、個人図書館や集中ブースのような空間は、社員が一人でじっくりと考え、創造性を発揮するための場所となります。

オフィスのデザインに事業の計画や企業イメージを反映させることはもちろん重要です。しかし、そこに集う「人」もまた会社の生命線なのです。

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