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硬貨は風水のシンボル

標準化された大きさと重さで金属製、証明印やシンボルが刻印されている硬貨は、世界中で流通通貨として大昔から用いられてきました。一般的に、硬貨は商取引を容易にする目的で政府が発行します。

しかし取引の道具である以上に、古代には支配者の権力の象徴として硬貨が用いられていた側面もあります。新しい支配者が権力の座につくと、すぐに通貨のデザインを一新してきたことを歴史が示しています。

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刻印のデザインは、占い師や風水師のアドバイスによってなされたものもあるそうです。支配力、長寿の願い、または単に支配者の運気を高めるために。。。
王様の顔が描かれている硬貨がポケットに入っていれば、国民も外国人も支配者が誰なのかを自然と知ることができる、それが硬貨の役割でした。

中国では硬貨の中に「天と地」の象徴を含めました。円が「天」を四角が「地」をあらわします。中央に皇帝の名が刻印され、神に選ばれた神聖な支配者だという意味が込められていたのでしょう。

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皇帝はまた国の重要任務を担う者だけが持つ特別な硬貨を発行したといわれています。
安全と、任務遂行の無事を願う吉祥のシンボルが描かれた硬貨は権威ある者だけが手にすることのできるものでした。
これは主に、戦う男たちのお守りとして使われました。金属製の硬貨は他の素材より耐久性が高く、持ち歩きが楽で大量生産が可能だったので重宝されたのです。

時代は変わり、民主主義の世の中になりました。流通硬貨は国民のリーダーや英雄への敬意を払うために、またある国では国全体の運気を高めるために用いられるようになりました。

風水信奉者が多いことで有名なシンガポールでは、幸運のシンボルを紙幣と硬貨に用いることで1980年代の経済的苦境を乗り切ったといわれています。
50シンガポールドル紙幣には幸運の龍が港を見渡す姿が描かれました。
1シンガポールドル硬貨には守護の力をもたらす八卦(はっけ)の形が用いられました。

欧州共同体EUの硬貨にも特別なシンボルがデザインされています。特に1ユーロ、2ユーロ硬貨にはいくつかのシンボルが描かれており、吉とも凶ともとれます。
加盟国はそれぞれ硬貨の鋳造が許可されていますが、デザインに必ずEUの象徴である12星を含めるのが決まりとなっています。このシンボルはEUの統一をあらわすものです。
このデザインはEUの協調を保つ幸運のシンボルなのでしょうか?

2002年にギリシャで鋳造された2ユーロ硬貨は、欧州が牛にさらわれているように見えるデザインです。富が奪われる不吉な暗示のように見てとれます。少し前のギリシャ財政危機はこれが原因なのでは、と私は疑ってしまいました。

次に旅行する時には、硬貨をよく見てみましょう。お守りとなるような幸運のシンボルが含まれているかもしれません。地元の人にきいて硬貨に描かれているシンボルの意味を理解しましょう。
硬貨は小さくて持ち運びが容易です。硬貨が幸運をもたらすなら、常にいくつかを小銭入れに入れておきましょうよ。ちゃんとしたお守りを忘れたとしても、硬貨が守護力を発揮するので、幸運のシンボルが描かれた硬貨を持っておきましょう。

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