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風水の女王

リリアン・トゥー=風水、ここではリリアンが風水をはじめたきっかけ、そして運は成功の1つの要因に過ぎない、という彼女の持論について話を聞いてみます。


imgプレステージの取材チームは今、リリアンの自宅にいます。羨ましいほど美しい庭、たくさんのウォーターフィーチャーと風水グッズに囲まれた場所。欧米をはじめ世界中でベストセラーの風水作家として知られるリリアンは、まさに風水の女王のようです。
「ポーズを変えましょうか?」と彼女は言いました。
明らかに相手が今、何を欲しているのかが分かる人物なのです。
写真撮影を終え、同じ敷地にある別館、世界からのゲストを迎えるゲストハウスに案内されました。リリアンはカリスマ的に堂々と話を続けます。
風水で有名になる以前に、香港の金融業界で活動した10年間のキャリアによって、すでにリリアン・トゥーは実業界で尊敬される人物となっていました。
「1970年代、80年代、私は絶好調でした。けれども90年代になってビジネス界から退きました。母親業に専念するという前向きな理由で。」ビジネスの世界を後にしたリリアンは、それでも働くことをやめませんでした。
本を書いたのです。
そしてそれが米国の大手書店小売チェーンの「Barnes and Noble」でベストセラーとなりました。その本はビジネス書ではなく、風水の本だったことに何の驚きもありませんでした。
若い頃から、日常生活の中で風水を知るようになりました。香港で幸い、風水から易まで国のトップレベルの専門家と知り合うことができました。チャイニーズカルチャーが私に多くのきっかけを与えてくれたのだ、とリリアンは言います。
img世界中の多くの出版社から突然「風水の本」を出版したいとオファーがあり、リリアンは風水に関する知識をまとめて多くの本を書きました。それが急激なスピードでベストセラーになり、地球上いたるところで講演やコンサルテーションの招待を受けるようになったのです。
ハーバードを卒業し、彼女自身も幸運な人間であることを認めます。しかし努力と忍耐なしには成功はありえない、運は成功の1要因に過ぎないのだとリリアンは考えます。
「私は素晴らしい人々に囲まれて生活している、これが幸運であり真実です。富と成功は付属品で、私は富と成功へ執着心を持っていない。それが私の幸運です」とリリアンは言います。
それでは今日多くの人がリリアントゥーを尊敬し、目指すのは、何が理由だと思いますか?
「多くの人はあたかも風水を使って魔法のように成功したと思っているのでしょう。でも、それだけではなく私はビジネスパーソン、経営者として能力を発揮していて、私の強みはビジネスにあります。そのことを皆さんは忘れがちです。私は分析的なビジネスマインドを持ち、活力を維持している人間です。」
現在、リリアンは娘のジェニファー・トゥーとワールド・オブ・風水社、そして同名の雑誌を共同経営しています。
img「私はジェニファーに風水の「愛」を継承しました」とリリアンは得意げに微笑みます。「ジェニファーがワールド・オブ・風水のCEOだということはあまり知られていませんが、彼女の経営スキルは卓越していて、私はただただ見ているだけです。実際に私よりもすぐれた経営者になりつつあります。」確かにそのことはワールド・オブ・風水社が世界に広げたネットワークを見れば明らかです。

「私は今、より一層スピリチャルなポジションに身を置いています。」
とリリアンはつけ足しました。
「私は今また別の道を歩みつつあります。カトマンズのような神聖な町を旅し、ダライラマや他のスピリチャルな先生達から話を聞くことを好み、そして彼らとの共同のプロジェクトにも携わっています。私は人々が幸せなとき、幸せを感じます。これは素晴らしいカルマです。」
それでは、風水の女王として2007年はどんな年になりますか?
「来年は火のいのしし年です。病気の流行が予想されます。健康状態には十分注意してください。一方、ビジネス的には大変良い年です。ビッグマネーの1年です。上手にチャンスをつかんでください。」とリリアンは言いました。
リリアン・トゥーは素晴らしい、社会に対しても強い意志と願いを持つ女性でした。
「人生はバランスが全てです。風水でもバランスが全てなのと同じくね。」
リリアンは最後にこういいました。しかし彼女の成功と幸福への旅は現在も進行中です。
プレステージ誌2006年12月号より

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